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電子投票



 巷で騒がれている「IT(情報技術)革命」。IT革命が起こるとどうなるの?私には関係ないよ! という方へ。IT革命はすべての人に身近な話題です。今回は、ITによって私たちの生活がどう変わるのか電子投票を例にお話ししたいと思います。

電子投票とは…

 ひと口に電子投票といっても現在、2つの方法が考えられています。
 1つは会場に出かけるのは従来通りですが、投票用紙に記入するのではなく会場に設置されたコンピュータを使って行う方法。これにより、自治体の職員がかり出されていた開票の手間や時間が大幅に削減され、迅速に結果を公表することができるようになります。また選択式にすることで疑問票や無効票がなくなるというメリットもあります。
 もう1つはインターネットを利用して、選挙権を持つ人がどこに居ても投票できるようにする方法(インターネット投票)。今年3月、米国アリゾナ州の大統領予備選で採用したところ、自宅や職場からの投票が相次ぎ、総投票数は4年前の約6倍になったとか。
 寝たきりの人や投票へ行く時間のない人のことを考えると、将来的にはインターネット投票の方が適しているのでしょうが、本人確認やセキュリティの問題などまだまだ不安な点も多く、オランダ・ベルギーなどすでに電子投票を導入している国でも専用コンピュータで投票する方法が主流です。この場合、病気などで会場へ来ることができない人のために選管がモバイル端末を病院や自宅へ持っていき、その場で投票してもらう方法などが考えられています。

日本でも実用化に向け法整備

 今年6月、英国東部・ノリッジ市の地方選挙において、日本製の電子投票システムが採用されました。投票結果は8ヵ所の投票所から携帯電話でデータ送信され、市役所のコンピュータで開票・集計。なんと三分後には結果が判明するというハイスピードぶり。投票に使われたコンピュータはタッチパネル式で、有権者が投票カードを差し込み、音声案内に従って画面に触れていくと投票ができる仕組みです。このシステムは7月のサミット会場にも日本のIT事例として設置され、関係者や各国記者団に広く公開されました。
 しかし、いざ日本での利用を考えると、公職選挙法によって投票用紙に自書することが定められているため、電子投票システムを導入するには法改正が必要で、現在、2002年の実用化を目標に法整備が検討されています。

 さて、ここで取り上げた電子投票はIT革命のほんの一部にすぎません。ビジネス、教育、医療・福祉、防災、金融……そして行政。今後どこまでIT革命の余波が広がるのか、その動きと可能性に期待したいところです。



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