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行政改革の最前線ささえる
新財務システム
新潟県湯之谷村


湯之谷村DATA 住所 新潟県北魚沼郡湯之谷村大字大沢213−1
電話 02579−2−1122
面積 350.08平方キロメートル
人口 6708名(H13.9月末現在)
URL http://www2.uonuma.ne.jp/yunotani/


u11-01
桜井雅人湯之谷村総務課庶務係長


17年、6町村と合併へ

◆今年九月、湯之谷村ほか北魚沼地域の六町村が新潟県では初めて「合併重点支援地域」に指定されました。これまでの合併検討の経緯について教えてください。
桜井 
 現在、全国各地で合併問題が活発に論議されています。新潟県では、このほど111ある市町村を21にまとめる『市町村合併促進要綱』を策定し、そのトップバッターとして北魚沼郡の六町村が支援対象となりました。今後、県の支援を受けながら、平成17年までの合併を目指して具体的な協議を進めていくことになります。これまで六町村では、厳しい財政状況のなか、ほかの市町村に負けない行政サービスの水準維持に取り組んできました。しかし、この一帯は県内でも屈指の豪雪地帯で、少子高齢化が急速に進んでいるため税収は先細りとなる一方、介護などにかかる費用は年々増加していくことが目に見えています。そこで、平成10年に『北魚沼町村合併研究協議会』を設置し、トップ主導で町村合併についての検討を開始しました。その後、平成12年には、『北魚沼郡合併促進協議会』となり、今年6月からは実務者レベルが集まった専門部会を設置して「合併するにあたってどのような問題があるのか」など、より具体的な議論を進めてきました。例えば、税ひとつを取ってみても、町村ごとに税率が違うなどの諸問題がありますからね。年内のうちに、こうした調整項目を洗い出し、年明けには計画を具体化する方針です。
◆住民の方の反応はいかがですか。
桜井 
 実際には、今後それぞれの町村で住民の理解を得ていくことになりますが、以前、地域住民を対象に実施した無作為抽出のアンケート調査によれば、町村合併には肯定的な意見が多いようです。また、「市」への昇格を希望する声も多かったのですが、6町村の合併が実現すると人口規模は4万5000人となるため、これは十分可能です。現在、『合併促進協議会』とは別に各町村の住民代表による『町村合併ビジョン策定検討委員会』も組織されており、今後、ここと連携しながら新しい「まち」をどう設計していくのか、考えていくことになるでしょう。

将来を見据えてシステム整備

◆合併に備えて、行政事務の標準化も必要ですが、その点はいかがでしょうか。
桜井 
私は専門部会のなかの財政部会に参加しているのですが、やはり一番大きな課題は各町村の情報システムの統一ですね。これについては現在、専門部会で1本化する方向で検討を進めています。また、事務の標準化の前段階として、各町村における組織改革なども必要となるでしょう。そこで湯之谷村では、このための基盤づくりの一環として『e―TASK財務会計マスター』を導入。10月15日から、新しいシステムを稼働させました。
◆9月から、パイロット・ユーザとしてトライアルをお願いしてきましたが、実際に使用された感想はいかがでしょうか。
桜井 
もう少し使い込んでみないと細かい部分のことは分かりませんが、基本的な操作性や画面展開などは『TASK財務会計マスター』の特長を受け継いでいるので違和感はありません。新システムで印象的だったのは、Javaを用いた「Webコンピューティング機能」です。まるでインターネットを使うような感覚で、職員からも使いやすいと好評のようです。
◆今回のリプレースは、現場主導で推進されたとうかがいましたが。
桜井 
『e―JAPANプロジェクト』が国家規模で推進される現在、市町村はひとつの岐路に立たされています。これまでは法制度改正やパソコンのリプレース時期に合わせて、事務的にシステム導入を検討すればよかったが、これからは違います。今後は、合併実現への動きも見据えながら、自分たちの将来あるべき姿を念頭に置いて、情報システムの整備を進めていかなければならないわけです。そのため、現場主導で導入検討を進めてきました。
◆なるほど。これからの展望を教えてください。
桜井 
総合行政システムを順次整備する予定で、来年4月からは『e―TASK住基マスター』『e―TASK税務情報マスター』がそれぞれ本稼働します。また、総合行政ネットワークシステム(LGWAN)へ対応するため、イントラネットの構築も考えています。今後は、こうしたシステム整備の一方で、各種行政情報をどう管理し、守っていくかというセキュリティ面でも環境整備が必要となります。セキュリティと利便性の問題は相反するものですからね。この点については、TKCさんに事前研修や本稼働後のサポート体制をより一層充実していただくことを期待しています。
◆次はいよいよ合併実現ですね。
桜井 
2005年までの特例法を意識しながらも、最後になってバタバタと“駆け込む”ようなことだけはしたくないですね。実現までは、まだ、いろいろとやるべきことがありますが、なかでも一番ネックとなりそうなシステム統合については、相互にノウハウを提供し合うなどして乗り切っていきたいと考えています。


記者の目
映画『ホワイトアウト』の撮影にも使われた庁舎は、機能的ななかにも訪れる人をくつろがせる雰囲気を醸し出しています。『e―TASKマスター』が、そんな村の魅力をさらに引き出せれば…と感じました。



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