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ITによるまちづくりをめざして
福井県丸岡町長林田恒正
1963(昭和38)年4月福井県庁入庁。89年4月秘書課長、93年4月農林水産部次長、95年5月福祉保健部長などを経て、99年3月退職。99年4月より現職。



 丸岡町は福井県北部に位置し、面積107平方キロメートル、人口約3万2000人。現存する日本最古の天守閣「丸岡城」を有する城下町です。また平成5年から日本一短い手紙『一筆啓上賞』を開催しており、今年で10回目を迎えました。
 これは丸岡城六代目城主・本多成重の父である作左衛門重次が妻にあて「一筆啓上、火の用心、お仙泣かすな、馬肥やせ」と送った手紙にちなみ、日本で一番短い手紙文の再現、手紙文化の復権を目指したものです。
 1回目のテーマを「母への手紙」として全国の郵便局などを通じてPR、国内外から3万2000通を上回る応募があり、これまでの入賞作品を納めた単行本・文庫本は140万人以上の方々に読まれています。
 さて、丸岡町では私が平成11年4月町長に就任以来、地方行政はIT抜きには成り立たないという信念の下、電子自治体による開かれた町政を目指し「まち・住民・地域それぞれの交流促進」と「行政事務の電子化による住民サービスの向上」を重点施策として、ITの活用によるまちづくりを進めてまいりました。
 「電子自治体をめざす」といっても、なかなか議会では理解を示してもらえず苦労しました。例えばSE(システムエンジニア)の受け入れも、収入役を廃止し、その報酬で対応することで議会の了承を得ました。
 また、町民の利便性の向上を目指して、11年には役場や公民館などの主要公共施設を光ファイバーで結び、さらにこれをケーブルテレビと接続することで地域の情報インフラ整備を構築しました。現在、これを活用して町の条例・規則等の例規データベース化の公開や町立図書館の蔵書検索・貸出予約などの行政情報提供サービスを実施しています。
 さらに、職員1人1台のパソコンを配備し庁内LANも整備。今年4月には町民向けの電子申請に始まり、役場内における電子決裁・文書管理、予算管理などの基幹業務をネットワーク上で処理する電子町政総合システムを立ち上げ、稼動させました。これからは行政から住民へ一方的に情報を流すのではなく、住民からの相談、ニーズ等を収集するなど、インターネットの双方向性を活かしたサービスを充実し、教育、福祉、医療、防災等の高度情報化を展開していきたいと考えています。
 私は月2回、1階ロビーで直接町民の話を聞くほか、各地区で「愛町対話」を実施し町政へのご意見・ご要望をいただいております。
 私の政治信条は「愛町献身」。私自身が先頭に立ち、開かれた町政をモットーに時代の変化を的確に見極めながら新しい発想と転換の下、住民参加による創意と活力を生かした「日本一快適な、住みやすい、文化の薫り高い町丸岡町」の創造に努めているところです。



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