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特集 事例1


鹿沼市DATA 住所 栃木県鹿沼市今宮町1688-1
電話 0289-64-2111
面積 313.30平方キロメートル
人口 9万3842名(H16年10月1日現在)
URL  http://www.city.kanuma.tochigi.jp/


左から総務課 青木一夫係長 総務課 渡邉教生主事
情報管理課 高根澤秀明主事
情報管理課 金林敏幸課長


◆先頃、インターネットなどを活用した公共施設案内・予約サービスを開始されましたが、その経緯を教えて下さい。
渡邉 
鹿沼市では、平成13年度に5か年基本計画『かぬま“夢未来”創成プラン』を策定し、その重点事業のひとつに公共施設を含む行政窓口サービスの拡充を掲げています。これに基づき、「住民の利便性向上」の観点から各施設の担当者と公共施設の案内予約のあり方について検討しました。検討当初からシステム活用を視野に入れていましたが、情報化が目的とは考えてはきませんでしたね。そのため、一昨年11月から各施設における受付業務を共通化し、どの施設からでも予約申し込みを可能にしたのですが、この段階では手書きの台帳による予約管理を行いました。ただ、施設業務の効率性を考えるとシステム化は避けて通れませんし、住民サービスの観点からも“24時間365日、いつでもどこからでも”利用できる環境整備が不可欠です。そこで、さらに1年以上かけて鹿沼市に最適なシステムをいろいろと検討した結果、ASP方式を採用したものです。
◆数あるシステムから、ASP方式を選択された理由は何ですか?
青木 
従来の行政情報システムとは違って、「公共施設案内・予約」は住民も利用するシステムです。このため休日や夜間を問わずシステム障害の発生に備える必要がありますが、それにはかなりの人的負担となります。この点、ASP方式であればシステム管理の部分をアウトソーシングできるため、ここに一番の魅力を感じました。またもう一点がランニングコストの低さです。通常、システムを構築すると何千万円もの初期投資に加えて、最新技術への対応やシステムのバージョンアップなどで別途費用がかかります。しかし、ASP方式ならば技術革新など環境変化への対応やシステムの先進性など一切気にせずに済む…。こうしたことから、ASPがいまの時代に合っているのではないかと判断しました。

利用者層が鹿沼市外まで拡大

◆システム導入の成果は?
高根澤 
NHKのニュースで全国放送されたこともあって、アクセス件数はサービス開始後1週間で2000件を突破し、9月末現在の利用者登録数は3000名を超えました。また、鹿沼市以外の方からも申し込みがあるなど利用者層は確実に拡がっています。市町村からの視察も多いですね。すでに公共施設の予約受付をシステム化している自治体には、一部施設に限定しているところもあるようですが、施設ごとに手続き方法が異なるとサービスの後退につながりかねません。この点、鹿沼市では検討に十分時間をかけた分、最初からすべての施設を対象としました。電話や窓口での予約受付に加えて、新たにインターネットや携帯電話、情報端末という予約手段が増えたことになり、利用者である住民が最も便利な方法を選択できるようになったわけです。また、内部的には施設ごとに異なっていた業務を統一化できたこともひとつの大きな成果だと考えています。
◆地域社会でIT活用が進むと、利用者層はさらに拡大しますね。電子自治体実現に向けた取り組みを教えてください。
金林 
鹿沼市では現在、「地域の情報化」と「庁内の情報化」の2つに取り組んでいます。「地域の情報化」については、平成23年度末までに鹿沼市全域をケーブルテレビ網で結び、公共ネットワークと地域ネットワークを立ち上げます。平成19年度をめどにモデル地域を選んで実証実験を行う計画です。一方、庁内の情報化については、国や先進的な自治体の取り組み事例を参考にしながら、限られた財源や人的資源を有効活用できる方法を見定めたいと考えています。厳しい財政事情を考えれば職員をどんどん増やせるわけではなく、人口十万人規模ではできることにも限界がありますからね。むしろアウトソーシングできるところは積極的に活用して、行政でなければできない部分に資源を集中すべきだと思います。また今後、ASPへ期待しているのはセキュリティ面での活用です。来春から個人情報保護法が全面的にスタートしますが、市町村は住民の個人情報を含む行政情報をしっかり守らなければなりません。そうした点では、インターネット・データセンターへデータを預けることなども、今後の検討課題となってくるのではないでしょうか。



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