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少子化の時代を迎えて、わが町の子育て支援策
鳥取県湯梨浜町長
宮脇正道
みやわき・まさみち 1951(昭和26)年生まれ。74年、同志社大学法学部卒、鳥取県庁へ入庁。生活環境部廃棄物再資源対策課長、中部総合事務所県民局副局長などを経て、2004年12月、湯梨浜町助役に就任。06年10月より現職。



 湯梨浜町は、平成16年10月に、(旧)羽合町・泊村・東郷町の3町村が合併してできた人口1万8000人の町で、鳥取県のほぼ中央に位置します。東郷湖周、はわい・東郷の両温泉など豊かな自然環境を有し、伯耆一ノ宮や古墳群等、古い歴史を有する町でもあります。また、全国一を誇る二十世紀梨をはじめ、農産物や海の幸にも恵まれた土地柄です。
 町の合計特殊出生率は、概ね全国平均や県平均を上回って推移してきましたが、もとより少子高齢化社会の例外ではなく、子育て支援は町の重点施策と位置づけ、限られた予算の中にあっても、積極的な施策を推進していかねばと考えています。このため、平成18年度当初の機構改革に際しても「子育て支援課」は単独で残し、児童福祉に関する業務と母子保健にかかる業務を一体的に遂行できる体制を整えたところです。
 以下、現在、湯梨浜町が実施している施策のいくつかを紹介します。
 まず、経済的な支援としては、保育料の軽減措置が挙げられます。これ25年前より旧羽合町が実施していたもので、所得階層に応じ国の基準額の4割から6割の保育料にしています。また、第三子以降の出生と小学校入学時には祝金として、保護者にそれぞれ10万円を贈っています。
 母子の健康を守る観点からは、母子手帳発行後の妊婦健康診査に対する助成のほか、乳幼児のインフルエンザ予防接種に対する助成も実施したところです。
 さらに初めて子育てを行う方などへの支援として、実際に乳幼児と触れ合い、コミュニケーション力を高めるための「えっぐクラブ」(母親、両親学級)や、妊婦・産婦、赤ちゃんのための運動教室である「えっぐビクス」なども実施しています。
 そのほか、会員制による育児支援制度である「ファミリーサポートセンター」、小学生の育児体験「赤ちゃん登校日」なども行っています。
 子供を産み育てることは、親が生涯をかけて行う大きな営みのひとつであり、一義的には親の責務です。しかしながら、核家族化や少子化の中、育児に関する知識や技術を習得する機会も少なく、戸惑いや不安を抱える方も少なくありません。また、近時は、児童虐待、発達障害などへの積極的対応も求められています。
 平成19年度事業では、妊婦の歯科検診や特定不妊治療に対する助成も実施したいと考えていますが、私たちは、子育てに関する実情をよく把握し、行政として、あるいは町民の皆さんと連携しながら、どこに、どのような形で手を差し伸べるべきか、常に考え、検証し、改善していくことが肝要と思っています。

 ▼鳥取県湯梨浜町ホームページ:http://www.yurihama.jp/



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